正しい答えが欲しくて検索し続けてしまう人へ 自分の中の答えがわからない人へ
不安を高める一番の大元
こんにちは、橋本麗子です。
私の子供の頃、典型的な「頭が良い子」は、
記憶力が半端なく、テストでほぼ満点!みたいな子でした。
どうやったら、そんなに覚えられるのだろう、羨ましい〜、って思ってたのですが、
時代は流れ、
AIも生活の中に入ってくるようになり、
今は、記憶力の良いマニュアル的な答えがくる人よりも、
臨機応変に動ける方が魅力的な時代に変わっていったようです。
受験も就職も、「ひとりの人間としての独自の考えや行動」ということが重視されるようになったそうです。
昔は、面接の受け答えマニュアルなんてありましたが、
今は、違うのでしょうね。
携帯の普及は、すごく便利な世の中になりました。
わからないことは、すぐ携帯で調べられるようになりました。
すぐ、簡単に、楽に、一般的に正しい答えというものが、あっという間に出ます。
おかげで、待つ、ということや考えるという、
時間がかかることは、めんどくさいという流れになってしまったように思います。
昔、わたしの子供の頃、漫画やアニメでは、
「21世紀の人間は、身体の筋力が衰え、頭でっかちになった姿」で表現されてました。
え〜、こんなのやだ〜人間の姿じゃない!なんて思っていて、
で、実際21世紀になった今、もちろんそんな人はいないけれど、
逆に、頭使わなくなってしまった分、
小顔の人がどんどん増えてるんじゃないか?、
なんてちょっと変わったことを思いながら、街を歩いています。
情報過多な今の世の中で
不安症の方が増えたのは、完全に情報が増え、安易に手に入るからだろうな〜と思っています。
自分で自分のことを考えようとしなければ、
常に他の人に目が行き、比べることばかりしてしまいます。
ネットでHPを見つけてもらっているわたしは、
ある意味ネットの恩恵を預かっているので、全面否定はできないのですけど、
わたしのところには、
たくさん調べて、調べて、調べまくって、
結局何が良いのかわからなくなってしまったり、
自分の足りてないところばかりが目について自信がなくなってしまったり。
逆に、わかりすぎてしまったり。
自分がどこかに置き去りになってしまった方もご相談にいらっしゃいます。
不安だから調べてしまうのですが、
不安ベースで調べていても、欲しい答えは見つかりません。
不安要素ばかり目についてしまいます。
すると、結局、わからなくても不安、わかっても不安、
どこまでも安心は手に入れられません。
同じ内容で調べている=現実が変わってないということを自覚しないといけないのです。
わたしもかつて起業したての頃、
SNSや本などで、
「これをやるべし」
「これをしている人がこうなる!」
なんて情報が流れると、「やらなきゃいけないんだ」と自分を追い込んじゃって、
おまけに、
当時集客するには、「どんどん情報を与えなさい」って感じで、SNSでは、情報の嵐。
もっとやらなきゃ、
もっとあの人みたいに頑張らなきゃ、
って自分をあおってました。
すると、
頑張っている分、うまくいってる人をみれば、羨ましく思ったり、
自分はダメだな〜って責めまくったり。
自分を責めていても、良いことなんて何ひとつないのですけどね。
もともと日本人は、古くからの政治や教育制度で「与えられる」ことが当たり前になっている
真面目な受け身の種族です。
しかも、先進国の中でも幸福度ランキング最下位。
満たされるために、幸せになるためには、
こうした方がいいんだ、
こうなると成功するんだ、うまくいくんだ、と情報が流れてくれば
簡単に受け止めてしまう人が多いです。
「これさえやっておけば、、、」ってやっぱり楽なので、
流されていってしまうのですよね。
でも、みんながやっていれば、そこから秀でるのは大変。
すると、今度は、「差別化」プロデュースなんて言葉まで出てきて、、、、
みんな既にひとりひとり違うのに、そもそも差別ってどういうこと?
って今の私なら思えるけれど、
渦中にいる時は必死でしたから、何も見えていなかったです。
不安の特徴 正しい答えを求める続ける
カウンセリングをしていると不安の強いほとんどの方は、
わたしが質問しているにも関わらず、始めのうち
と語尾上がりで返ってきます。
自分の感じていること、思っていることなので、
そのまま答えてくれればいいのですよ、と言っても、
わたし反応に、アンテナを立てます。
先日、かつてのクライアントさんとプライベートでお茶したのですが、
「麗子さんって、わたしがわからない、って言ってるのに、
絶対答え教えてくれませんでしたよね〜〜」と言われ、
二人で大笑い。
教えませんよ、
それはわたしの答えであって、その方の答えじゃないし。
わたしの答えが正しいとは限らないし、
答えをもらうことが当たり前になってしまうと、
常に答えを教えてくれる人に依存先を求め続けてしまうだけだから。
そのことが、今ならすごくよくわかります、とおっしゃってくださいました。
さらに、いろんなケースを会話しながら、
自分以外の人からの言葉に、ブレない自分を再確認しては、目の前でとってもはしゃいでました。
嬉しい限りです。
不安は、常に誰かの正しい答えに自分を合わせてきた証拠。
たとえば、褒め言葉を言ってもらっても、
自分に受け取る器ができてないと、溢れ落ちて行くだけなので、
いつまでたっても自信はつきません。
自分はこういう風に考えるんだ、
自分はこんなことを思っていたんだ、感じるんだ、と自ら認識してあげ、
自分の気持ちを正直に受け止めることが、本当に大切です。
いろんな自分を自分が知っているから、
どんな時も、例えば、ちょっとブレたとしても自分にかえることができる。
だから、自信を持てるのです。
たとえば、自分以外の人から言われ、
それがうまく行った、成功した、としても、
その結果は、自分ではなく、他人の成果です。
あなたの脳は、あなたのために動いているから本気にしてないため、
いつまでも根本的な自信はつかないのです。
人間は考える葦
人間は、考えることができる素晴らしい存在です。
偉大な発明家たちは、
何度も考えと失敗を繰り返し、今の便利な世の中を作ってくれました。
本来は、脳を使って考え、それを身体で動かして確信するのが
人間のあり方。
不安な世の中、不安定な世の中をつくったのは、
受け身で生き続けているからではないでしょうか。
よく友人と話すのですよ、
昔は、あちこちの電話番号覚えていたよね、って。
今じゃ、子供の番号さえ覚えてなくて、何かあった時どうしよう、って。
ナビがなくても住所で場所を探り当てていたのに、今じゃ、ナビがあっても迷います。
脳が完全に怠け者化してる。。。
でも、自分のことは、頭を使って、自分で考えるしかなく、
この先どう生きたいのか、それは自分で考えて自分で動いていくしかありません。
自分が歩んできた歴史の中にある経験ひとつひとつが、
あなたしかできなかったことで、それがあなたの個性を創るものでもあります。
未来はわからないし、
自分で自分のことはわからないといいますが、
「わからない」で終わらせてしまったら、一向にわかるときは来ません。
だから、自分も一緒に考えようと、
最近インスタで「今日の問いかけ」を始めました。
この手は、スルーされてしまうパターン多いのは知っているのですが(笑)
毎日見てるよ、
今日の言葉響きました、なんて言ってくださる方もいて、励みになっています。
自分の人生と自分に向き合う何かのきっかけになれば幸いです。